本当は恐ろしい? 知られていない蚊アレルギーの症状と治療法
夏に大量に発生する「蚊」。
色々な所を刺されてしまいかゆさに苦しむ人も沢山いると思います。
蚊に刺されると病気になってしまうニュースを見かけることもあります。
病気の他にも蚊に刺されるとアレルギーを起こしてしまうということも分かってきましたが、実際にどのようなアレルギー症状を起こしてしまうのかを下記でご紹介します。
蚊アレルギーとは
そもそも蚊アレルギーとは、正式な病名がついており正式な病名は「蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)」と呼ばれています。
今までは“感染症”の一種として扱われていましたが、アレルギーのような症状が現れるため“蚊アレルギー”という名前が広まりました。
蚊アレルギーの症状
蚊に刺されてしまうとよく起こる症状は水ぶくれのような赤くぷくっと腫れる症状です。
蚊に刺された後に皮膚が1cmほど盛り上がったり、3cmほど周りが赤くなったりするのはよくある反応で心配はありませんが、5cm以上腫れ化膿してしまい1週間ほどたっても治らない場合は危険ですので病院に行きましょう。
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蚊のアレルギー反応は、発症までの時間により2種類に分類されます。
すぐに症状があらわれる「即時型反応」と1日~2日後に症状が現れる「遅延型反応」があります。
・即時型反応
個人差があり一概があり言い切ることはできませんが、幼児から壮年期の人に起こることが多いと言われている反応です。
3歳から60歳までの幅広い年代の人たちが対象にあるため、蚊のアレルギーのおもな反応は即時型と言えます。
即時型と言われているとおり、蚊に刺されたあと即時(約15分以内)に、腫れやかゆみなどの症状がでます。
・遅延型反応
こちらの症状は乳幼児から青年期の年代の人に症状が現れることが多いと言われています。
約0歳~25歳の人に症状がみられ、刺された直後は何の反応も見られませんが1日や2日後に突然症状がでます。
即時型と比べ広範囲に赤くなるのが特徴です。
どちらの症状もひどくなると化膿し症状が落ち着くとぽっこりと数センチ穴が開くこともあります。
他にもリンパ節が腫れたり、発熱や肝機能障害を起こすなど全身症状が出ることもあると言われています。
刺されやすい人の特徴
・体温が高い人
蚊が血液を吸う対象を選ぶ際の判断基準の一つに「体温」が大きく関わっています。
体温の高い獲物は栄養価が高いと判断されるのが理由です。
ですので、乳幼児や体温が高い妊婦さんなどは注意が必要です。
・汗かき、体臭が強い人
蚊は嗅覚が鋭いため、汗をよくかく人や体臭が強い人によってきます。
対策として汗をこまめに拭いたりデオドラントスプレーをすることを心がけましょう。
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・血液型
よくテレビで見かけるのが血液型の話だと思います。
良く刺される血液型はO型で、どのようにして人間の血液型を認識しているのかは不明ですが血液型の種類によって刺される回数も違うようです。
O型の人が最も刺されやすい傾向にあるので、虫よけスプレーなどを駆使して蚊に刺されないように気を付けましょう。
アレルギーかどうかの見分け方
蚊に刺された場合、アレルギーなのかそれとも普通の症状なのかを判断する際に迷うことがあると思います。
下記での項目を目安に病院を受診するかどうかを検討してみてください。
・症状の強さ
蚊に刺された直後の反応はアレルギー反応であるために個人差が大きい部分です。
刺された箇所が多ければ多いほど発熱してしまったり、ブヨなどにかまれてしまうとかゆみや赤みが強くなり患部が化膿することだってあります。
「発熱」「化膿し患部がえぐれている」「体調不良が長い期間続く」といった症状がある場合は一度病院を受診したほうがいいです。
・期間
普通の蚊に刺されてしまい掻きむしってしまっても大体1週間ほどで症状が落ち着き腫れやかゆみは無くなります。
1週間~2週間以上たっても治らない場合は皮膚科を受診してみてください。
対策
身体の危険を少しでもさけるための対策として「刺されないように」のが一番です。
下記で蚊への対策をご紹介します。
・虫よけスプレー
一番手軽に行え即効性のあるのが虫よけスプレーです。
敏感肌用やにおいを抑えたものもあり一度薬局や、ホームセンターに行ってみてください。
・肌をださない
暑い日は少し厳しいですが、外出の際だけでも良いので露出を控えた服を着ましょう。
薄手の長そでシャツを選び、蚊に刺される箇所を物理的に減らします。
長そでは暑くて無理という方も、衣服は柔らかめの素材の物を選ぶと暑さがやわらぎます。
・汗を拭く
先ほども書きましたが、汗のにおいを頼りに蚊は寄ってくるので汗をこまめに拭きましょう。
よく動く人や汗をかきやすい人は汗を拭くことを意識して過ごしましょう。
・アロマや蚊取り線香
寝る際にとても効果的です。
蚊にとって一番の苦手なにおいは「ミント系」です。
蚊以外の虫にもこのにおいは効きますので是非焚いてみてください。
アレルギーについて
・検査方法
検査の一つとして、蚊に刺された場所を皮膚科の先生に診てもらいましょう。
アレルギーなのか普通の症状なのかは判断が難しいため専門家に診てもらう必要があります。
自分がアレルギーをもっているかどうか知るためには血液検査でEBウイルスの抗体があるかどうかを調べる必要があります。
蚊アレルギーの人の約30%が発症する病気が慢性活動性EBウイルス感染症です。
アレルギーでの血液検査をする時にこのEBウイルスかどうかを調べる検査を行うようです。
・治療法
蚊のアレルギーについては病院で受診してもすぐ判断できるような病気ではないため、初診では外用薬で治療が行われます。
かゆみ止めの成分や、炎症を抑える成分、化膿している場合は抗生剤入りの成分が入っている薬を処方されます。
もし、慢性活動性EBウイルス感染症と診断された場合は抗がん剤や免疫抑制剤などの治療が行われます。
最後に
意外と怖い蚊アレルギー。
アレルギー体質になっているかどうかは専門家に行き受診しないと誰も分かりません。
1週間以上腫れや赤みがひかなかったり、化膿が続く場合は病院へ行ってください。
蚊に刺されることを避けるため虫よけスプレーやアロマ、刺された場合も虫刺され用の薬を塗ってください。
最近は蚊に刺されたことにより死に至る病気を患う場合もあります。
ただの蚊に刺されで済まさず、症状が長引く場合は病院へ行きましょう。