理想の眉毛の形をつくるには…? 初心者でも簡単、眉の整え方
建築家ミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿り給う」といいました。
細かいところにまで気を遣うことの重要性を表すときによく用いられます。
しかし、主張し過ぎる細部は全体の印象を左右するほどにまで力を持つものです。
部分と全体のバランスがとれていることこそ大事です。
例えば身だしなみにこれを当てはめてみると、眉毛がそれに該当するします。
きちんと整えるだけで、顔の印象は格段に変わります。
しかし、やりすぎてしまったり、似合わない形を選択してしまったりしたら、それだけで印象は悪くなってしまうものです。
そこで今回は、繊細なテクニックが必要とされる眉毛の整え方を取り上げてみましょう。
まずは、眉毛の理想の形を知る
眉毛の形は人それぞれ。
髪型と同じで、似合う眉もあれば似合わない眉もあります。
それは輪郭や目の形、黒目の大きさ、眉自体の毛量、毛流れ、毛質など様々な要因によって決まってきます。
だから、一概に「理想の眉はこれ!」と図示することは不可能です。
とはいえ、今のトレンドは太眉傾向。細くて、薄い眉はかえって野暮ったく見えてしまうものです。
特に男性の場合は、あまり細い眉だと、手を入れすぎな印象を与えてしまい、残念な感じがしがちです。
では、基本となる眉の黄金比をみていきましょう。
1. 眉頭は小鼻の延長戦上に
2. 眉山は鼻の中心と黒目の真ん中を結んだ延長線上に
3. 眉尻は小鼻の脇と目尻の延長線上に
初心者はこの3つを念頭に眉を形作ると自然なバランスに落ち着つきます。
慣れてきたら、これを基本として自分のなりたい印象に近づけるようにアレンジを加えてもOKです。
例えば、シャープに見せたいのであれば、眉山をあえて作らず直線的に仕上げると男らしく見えます。
反対に優しく見せたいなら、眉山にアールをつけて眉尻をやや下げる。
こうすると柔和な表情になります。
整え方ひとつで、眉自体の毛が多く濃い人は強い印象になるし、薄くて細い毛の場合はふんわりとした見た目にもなります。
また、眉はまぶたとの間の下にあるムダ毛をカットするとスッキリと見せることができます。
眉山など上側は加減が難しくほんの1~2本がないだけで、ガラリと変わってしまうので、処理するときは細心の注意を払いましょう。
もし、初心者で自信がないなら、最初はサロンでプロに処理してもらうのもよいです。
その形を写真にとっておいて、その後、セルフケアをするときの参考にすればいいとおもいます。
よく「眉毛が薄いので何もできないんです」という人がいます。
たしかに、ぼんやりとしてつかみ所のない眉毛をしている人もいますが、でも、そういう人こそ、輪郭をとることで薄いながらもしっかりとした眉を形成することができるのです。
ただボーッと広がったままの眉では気の弱そうな顔になりますが、これだけで芯の通った凛々しさを出せます。
ただし、心に命じて欲しいのは左右の眉は必ず同じ形にはならないということ。
左右の目の形が完璧に同一でないように、眉も同一ではありません。
必死に揃えようとすると、どんどん細く、薄くなってしまい、結果やりすぎてしまうものです。
微視的に拡大鏡だけで整えると失敗しがち。
常に顔全体とのバランスをみながら巨視的に調整することを忘れてはいけません。
細部に囚われすぎると、全体を見失うとはまさにこのことです。
眉毛の整え方は抜かずに刈るのが基本
そもそも眉毛に限らず、毛はむやみに抜かないのが基本です。
抜いて毛母細胞に刺激が加わると、その次に出てくる毛が変異してくせ毛になったり、埋もれ毛になったりすることもあるのだとか。
抜くよりもできるだけカットする方がいい。
例えば、マユシェーバーキット(ER-GM20)は小幅の刃で細かい部位も抜かずにサッと刈ることができ、清潔な印象をキープできます。