山登りの服装あなたはどれを着て登る? 登山服の選び方の基本
登山ブームで山ガールという言葉ができるほど人気になった登山ですが、登山服がデザイン豊富に作られており、可愛いくかっこいいものばかりです。
しかし、デザインだけで選んでしまうと自分に合わないところが出てきたり、危険時に役に立たないということも考えられますので基本をしっかり学んでから購入しましょう。
1.登山の服装の基本
登山と言っても軽いハイキングや日帰りの登山、2泊3日のものなど人それぞれの登山があります。
時期や登る山の高さによっても服装は異なります。
それに合わせた服装を選ばなくてはなりませんが、選ぶ基本は何を着るかではなく、どの組合せを着て山に登るかということです。
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夏に登山をするから短パン・Tシャツで登り、冬に登山をするからセーターを着ていこう等は決して考えてはいけません。
下記では詳しく登山の服装の基本をあげていきます。
2.重ね着が基本
登山の基本はいつどの季節に山へ登っても変わりません。
基本は、重ね着、肌着・中間着・外着の三枚重ねです。
肌着(アンダー)で汗を流し、中間着(ミッド)で保温、外着(アウター)で雨風を防ぐということが基本になります。
デザインが良くても汗の吸収や保温、通気性が良くない物はおすすめできないので、しっかり素材を確認しましょう。
コットン素材は肌触りがよく吸湿性がありますが、汗をかいた場合肌にまとわりついてしまうため着心地がよくありません。
ポリエステル素材の物は汗の吸収も早く、早く乾くという良い点があるためおすすめです。
購入するときのポイントの一つとして、一つ一つバラバラに買い揃えていくとカラーバランスやウェアとの相性のズレが生じますのでできるだけまとめて買いましょう。
しかし、高いものや低価格の物など種類はたくさんあるので、色のベースを決め用途にあったものを購入しましょう。
3.最も重要なのはアンダーウェア
アウターばかり気にしてしまい、基本の肌着をないがしろにしてしまうことはありませんか?
コットン製品は汗で濡れやすく、すぐに乾かないので体温を奪われてしまうので危険を伴います。
アウターの種類は大きく分けると、保温をするものと体温をコントロールする2種類があります。
快適な登山をするためにも、快適に過ごせるものを選びましょう。
4.アンダーウェアの種類
着圧系
肌着に着圧効果を持たせたウェアも流行になってきています。
この着圧効果のあるウェアの発祥は、飛行機でのエコノミー症候群を解消するために開発されたものです。
適度な圧力を体にかけることで、血流を促進して体力の回復を促す効果があります。
サポートタイツ
サポート系のアンダーウェアです。
サポートタイツと呼ばれ、着圧系のアンダーウェアよりも着圧が強く、サポーターのラインがあるのが特徴です。
下半身のタイツの種類が多く、腰回りや膝などにテーピング効果があり負担を軽減してくれます。
着圧が強いため、人によっては苦しくなり逆効果にもなってしまう場合もありますので気を付けましょう。
ウール素材
ウール素材は、保温性に優れ昔から使われている素材です。
しかし、吸水性があまり優れていないのであまりお勧めできません。
ウールよりも化繊混紡系のアンダーウェアがいいでしょう。
ウールよりも保温効果がありますので、寒い時期に適しています。
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ウールの素材を着て感じるチクチクとした羽毛の肌触りも、今は繊維技術の進歩により肌触りも良くはなりましたが、大量に汗をかいてしまうと吸湿速乾が間に合わないところが弱点になっています。
ですので、登山の時はウールより化繊混紡系がいいでしょう。
化繊系ウェア
化繊のアンダーはとにかく吸湿性の速乾性が高いことが特徴になっています。
夏用と冬用に分かれており、温かく感じるか体温が上がるのを防ぐかの2つに分かれます。
それに加え紫外線をカットするものや、消臭・防臭効果のあるものもあります。
登山での一番のおすすめの素材は化繊系といってもいいでしょう。
メッシュ系・スキン系
最近主となっているのがメッシュ素材です。特徴はぴったりと体にフィットすることです。
メッシュ系は汗を吸い取る速さがとても速く、速乾性に優れています。
今まで紹介してきたアンダーウェアの下に着る位置づけになっており、着用するととても快適という口コミが広まり、ユーザーが爆発的に増えている状態です。
5.センスが大事!登山の服装のワンポイントミッドレイヤー
ミッドレイヤーは中間着にあたります。
アンダーとアウターの着合わせがとても重要でセンスが問われます。
フリース系
ポリエステルが素材のフリース素材が主になっています。
その中でもドライ系、保温系、暴風系など多種類あります。
裏地はメッシュになっているものもあり、アンダーからの汗を外に逃がしてくれます。
ふわふわした毛並みも特徴で保温性に優れていますが、軽いため防風に弱いのが弱点です。
ダウン系
インナーダウンと呼ばれています。
薄いジャケットからアウターで着る厚めのジャケットまで様々です。
もし、中間着で着る場合は常に着るより予備で持ち歩く方がいいでしょう。
ダウンは汗を逃がしにくい作りのため保温効果は期待できますが、登山中は強風時や寒い時でしか使う事しかできません。
ですから、予備として寒い時に使いましょう。
ポリエステル系
シャツ型が多く、速乾性のあるポリエステル素材でできています。
肌着の上から着ることができ、ストレッチ性は劣りますがどの服にも対応できることが出来ます。
6.身を守るアウター
登山をするうえでデザインも機能性も気になるのがアウターだと思います。
ダウン系
冬季や寒い土地での登山でメインに使われます。
一般的な登山ではあまり使いませんが、北海道での登山や海外の極寒での登山では使う機会があるかもしれません。
ソフトシェル
防水性は低いですが、防風・撥水性にすぐれ動きやすい作りになっています。
裏側は薄いナイロンシェルから分厚い生地のジャケットまで多種にわたります。
ソフトシェルの一番の特徴は「快適性」です。
ハードシェル
ソフトシェルとは反対に、完全防水の作りが特徴になっています。
ウィンドブレーカーがハードシェルの代替として使用できます。
その他にも、化繊インサレーション系など種類が豊富ですので、用途に合わせて購入しましょう。
7.まとめ
流行に乗りデザインで選んでしまわずに、保温性・保湿性に優れたものを買いましょう。
機能としては、速乾性や消臭、ストレッチ性、吸水性等たくさんありますので、素材や口コミを意識しながら購入し、快適な登山を楽しんでください。