妊婦の食べ物で食べた方が良い物と食べてはだめな物と食べ方
妊婦になると、自分と、赤ちゃんの分栄養を取らなければなりません。
でも、なんでも多く食べればよいのではありません。
食べたものはそのまま赤ちゃんに影響してしまいますから、必要な物を必要な量だけ食べることが一番です。
どんなものが良いのか、調べてみました。
ちょっとでも迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。
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妊婦の食べ物
妊娠したら、つわりが始まるなど、様々な体調変化が起こります。
食事ができなくて、つらい時期もありますが、赤ちゃんのためにも必要な栄養はできる限り摂取したいです。
妊娠したら、口から入るものは全て、良くも悪くもすべて赤ちゃんに影響を与えてしまいます。
添加物や保存料、着色料は大人の体には耐えられる量でも赤ちゃんには大きな影響を与えてしまう可能性もあるので、外食や市販のお惣菜などは控え、できるだけ自然のものを調理した食生活にしたいです。
妊婦が是非摂らなければならない食べ物
普段の食生活からそうですが、妊婦になると特にバランスの良い食生活を送らなければなりません。
一番大切なことは、いろいろな食材を、いろいろな調理法で、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の食事をバランス良く食べるということです。
妊婦が積極的に摂らなければならない欠かせない栄養素
葉酸
葉酸はビタミンの一種で、新しい細胞をつくって成長していくのに欠かせない栄養素で、脳などの器官の正常な発育を促す働きがあります。
妊娠11週くらいまでが特に必要な時期ですが、不足すると産後の子宮の回復が遅れたり、母乳の質が悪くなったりする恐れがあります。
葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎症などの障害が発生する危険があります。
野菜で、多く含まれているのが、枝豆、芽キャベツ、パセリ、アスパラガス、クレソン、そら豆、ブロッコリー、サニーレタス、おくら、ほうれん草、のほかわらび、ぜんまいのも含まれています。
果物のいちご、マンゴーや、納豆にもおおくふくまれています。
その他、鶏レバー(肝臓)、牛レバー、豚レバー、フォアグラなどにも含まれていますが、レバー類は、ビタミンAの過剰摂取に注意してください。
ただし、葉酸は、熱に弱く、水にも溶けてしまうので、食事だけからとるのは困難です。
サプリメントを活用するのも良いかもしれません。
鉄分
妊娠中は、赤ちゃんに、十分な栄養を送るために、血液がどんどん必要になります。
血液の主成分である赤血球を新しく作るために必要になって来るのが鉄分です。
不足するとイライラや立ちくらみ、頭痛、肩こりなどの症状が現れます。
赤血球不足で、胎児に十分に酸素が届けられないと、低体重の赤ちゃんが産まれるリスクも高まりますので、積極的に摂りましょう。
鉄分が含まれているのは、卵黄、大根、ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆、油揚げ、あずき、あさり、しじみ、赤貝、かつお、豚レバー、鶏レバー、牛モモ赤肉、ごま、黒砂糖などです。
植物性の鉄分は「非ヘム鉄」といって、単体では吸収されにくいです。
吸収率をよくするには、タンパク質とビタミンCを同時に摂ることです。
葉酸と同じで、レバー類は、ビタミンAの摂り過ぎに注意しなければなりません。
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カルシウム
カルシウムも妊婦必須の栄養素です。
赤ちゃんが骨格を作るのに必要不可欠なカルシウムは、不足すると母体からどんどん赤ちゃんへ流れていき、お母さんの骨や歯はボロボロになってしまいます。
カルシウムがたっぷり摂れるのは、ブロッコリー、小松菜、つるむらさき、白菜、えんどう豆、ごま、油揚げ、高野豆腐、切り干し大根、牛乳、チーズ、ヨーグルトです。
牛乳などのタンパク質系のものは、摂りすぎるとアレルギーの原因になる可能性があります。
摂取量には十分注意してください。
ビタミンB6
ビタミンB6は、タンパク質のはたらきをサポートし、つわりを緩和する作用があります。
ビタミンB2(アーモンド、納豆など)と一緒にとるとより作用します。
ビタミンB6は、キャベツ、バナナ、ニンニク、サツマイモ、鶏ささみ、カツオ、鮭、玄米、抹茶などに多く含まれます。
ビタミンB12
ビタミンB12は、葉酸と一緒に摂ることで葉酸のはたらきを強めます。
ビタミンB12は、あさり、かき、さんま、いわし、牛ヒレ、卵、牛乳などに多く含まれます。
ビタミンC
ビタミンCは葉酸や鉄分の吸収をよくします。
ビタミンCは、レモン、芽キャベツ、ケール、ピーマン、キウイ、モロヘイヤ、いちご、ブロッコリーなどに豊富に含まれます。
ビタミンK
ビタミンKには、骨を丈夫にしたり、出血傾向をおさえたりするはたらきがあります。
出産時の赤ちゃんとママの出血にそなえ、特に臨月には毎日取り入れてほしい栄養素です。
ビタミンKは納豆、カイワレ大根、モロヘイヤ、カブの葉、大根の葉などに多く含まれます。
妊婦が摂りたい食べ物
緑黄色野菜
妊娠していなくても、健やかな体作りには必須の食品です。
妊娠中に必要な、葉酸・ビタミン・カルシウム・鉄分・食物繊維などを豊富に含んでいるので積極的に摂取しましょう。
未精製の雑穀類
妊娠中は特に、玄米や胚芽米などの、未精製の雑穀にはミネラルやビタミン・カルシウムが豊富に含まれているので、積極的に摂るとよいでしょう。
海藻類
ひじきや青のり、わかめ、もずくなどの海藻類には、鉄分やカルシウム、食物繊維が多く含まれています。
低カロリーで、あっさりとしているので、つわりの時期でも食べられる人が多いです。
煮物やサラダ、お味噌汁など調理法が豊富なので、毎日の食事にとりいれると便利です。
大豆食品
納豆や豆腐などの大豆食品にも、食物繊維が含まれています。
また大豆食品に含まれる、たんぱく質は、赤ちゃんの体のベースとなる、血液や筋肉を
作る体組織の主成分になります。
きのこ類
きのこ類に含まれる食物繊維やビタミン、カリウム、鉄、亜鉛なども妊娠中に積極的に摂りたい食材です。
特にエリンギ、まいたけ、えのきには葉酸が含まれています。
バナナ
バナナには葉酸が含まれ、食物繊維が豊富です。
さらにバナナにはつわりを軽減してくれるといわれるビタミンB6が豊富です。
ヨーグルト
ヨーグルトは、カルシウムが多く、整腸作用があり、妊婦に良い食べ物です。
妊婦は避けた方がいい食べ物
アルコール
妊婦の飲酒は、アルコールが胎盤からそのまま赤ちゃんに移行してしまいます。
摂取すると胎児に、低体重、脳障害、顔の奇形などが起こってしまう障害を引き起こす「胎児性アルコール症候群」にかかる可能性があります。
煙草
タバコに含まれる一酸化炭素は、血液が酸素を運ぶ能力を低下させるため、赤ちゃんは、低酸素状態になりやすくなってしまいます。
たばこの主成分であるニコチンは、血管を収縮させる働きがあるので、妊婦が喫煙すると赤ちゃんに届く血液の量が減少してしまいます。
このため、喫煙者の妊婦から生まれた子どもは「低体重で生まれる可能性が高い」との報告があります。
そのほか、「自然流産」や「早産率を高める」という報告もありますので、タバコは止めるようにしましょう。
カフェイン
カフェインには流産や死産を引き起こしやすくなります。
また赤ちゃんの発育を阻害する可能性もあります。
生もの
お刺身や生肉、生卵などは、カンピロバクター菌やサルモネラ菌や食中毒を引き起こす可能性を含んでいるほか、トキソプラズマに感染すると胎児に障害が出る可能性があります。
塩分
妊婦が高血圧になると「胎児発育不全」「胎児機能不全」を引きおこすことがある「妊娠高血圧症候群」にかかる可能性があります。
そのためには、塩分の摂りすぎに注意しなければいけません。
ビタミンA
妊娠初期にビタミンAを摂りすぎると、「赤ちゃんに奇形が起きるリスクが高まる」と言われているのがビタミンAです。
レバーや、人参などに多く含まれていますが、通常の食事で、ビタミンAの過剰摂取になることは、まず、ありません。
気をつけなければいけないのは、サプリメントで摂る時に簡単にビタミンAが大量に摂取できてしまいますので、ビタミンAの含有量に注意しましょう。
魚介類の水銀
金目鯛、メカジキ、黒マグロ、メバチなどは、生態系の頂点にいる(ほかの魚を食べている)ので、妊婦に影響のある水銀が蓄積している場合があります。
食べるにしても、1週間に1回くらいにしておきましょう。
妊婦は食べ物を調理する調味料にも気を付けましょう
塩と砂糖は、なるべくは精製していないものを使いましょう。
岩塩、黒砂糖、きび砂糖などです。
だしの素などは、使わずに、鰹節と煮干しでだしをとりましょう。
市販品のマヨネーズやソース・ドレッシングも低塩分や低カロリー・ハーフカロリーのものを活用し、しょうゆは「減塩しょうゆ」と使用して、防腐剤、着色料、甘味料の入っていない物を選びましょう。
まとめ
妊婦の食べ物は、は「安全性」が何より大事にしたいです。
後から、後悔しないように万全を期しましょう。子どものためです。
市販のもので、食べられるものが、少なかったら、自分で作ってしまいましょう。
甘いものが、食べたくなったら、「しょうが入りレモネード」はいかがでしょうか。
コップに生姜とハチミツ入れ、レモン汁をしぼり、お湯を入れるだけです。
ビタミンCやカリウムが豊富で、さっぱりとして、つわり中でも飲めます。
後は、冷たいおそばに、鳥のささみを茹でて裂いて乗せた「ささみそば」や、食物繊維の豊富なサツマイモにレモン汁を入れて煮た「サツマイモのレモン煮」などは、手軽に作れます。
「アボガドサラダ」「鶏ささみの梅肉あえ」「オクラ納豆」なども、手軽に作れるので、快適に妊婦時代を過ごして、元気な赤ちゃんを産んでください。