喧嘩するほど仲がいい?それは仲直りが上手な人に限る!
喧嘩はコミュニケーションの1つ
言い合いになったり、無視をしたり、時には暴力にも発展しかねない喧嘩。
できれば避けて通りたいものですが、人間同士である以上、対立や喧嘩はつきものです。
人それぞれに考え方や感じ方がありますから、その違いを受け入れられないこともあるでしょう。
喧嘩は、相手と自分の違いを理解し合い、受け入れ合うためのコミュニケーションです。
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辛い時間が続きますが、それは決して無駄なものではありません。
ただし、それは上手な「仲直り」あってのものです。
喧嘩は少なからず相手を傷つけるもの。
傷つけた後はきちんと謝ることが必要です。
もちろん、傷つけられたことに対しては謝ってもらわなければなりません。
少し時間が経った後、「あの喧嘩は無駄なものではなかった」と思えるように、上手に仲直りをしましょう。
仲直りその1 感情が落ち着くのを待つ
自分の考えや思いが受け入れられないことは、強い怒りを引き起こします。
怒りに舵を取られてしまうと、言うつもりではなかったようなひどいことや、暴力的な行動をとってしまいます。
その人に暴言や暴力をふるいたくないのであれば、怒りが収まるのを待ちましょう。
怒りと言う感情は瞬間湯沸かし器のようなもの。
一瞬で高ぶりますが、その分落ち着くのも早いのです。
怒りの持続時間は4,5分と言われています。
少し席を外して飲み物を飲んだり、深呼吸をしたり、景色を見ているうちに過ぎてしまう時間です。
いずれ仲直りしたいと思う相手との喧嘩ならば、怒りにコントロールされないように注意しましょう。
暴言や暴力の体験は心に根を張り、忘れられないものですから、まずは怒りが落ち着くのを待ち、取り返しのつかないことにならないようにしてください。
仲直り2 歩み寄る姿勢
怒りが過ぎ去って少し考えることが出来るようになると、何が悪かったのかを判断することが出来るようになります。
「あの時、相手がこうしたのが気に入らない」
「ああ言ったのが許せない」ということが次々に頭に浮かんできます。
それは相手も同じ。
自分が相手の嫌なところを考えている間、相手も自分の嫌なところを思い浮かべているはずです。
このタイミングになったら、「言い合いではなくて話し合いをしたい」ということを、落ち着いて相手に伝えます。
話し合いには、ルールが必要です。
・相手の話をさえぎらないこと
・相手の話を否定しないこと
・感情的にならないこと
・話し合いの外に問題を持ち出さないこと
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最低限このくらいは共有しておくのがよいでしょう。
そして、先ほどから頭に浮かんでいる許せないことや腹が立ったことを、紙に書いて見えるようにしながら伝えます。
もちろん相手にも書いてもらいましょう。
そうすれば、相手にとって何が問題だったのかを正確に把握することが出来ます。
相手が書いてきたことに対しては素直に謝らなくてはなりません。理由はどうあれ、相手が傷ついたことは事実だからです。
この時「自分から謝るなんてありえない」と思うのであれば、話し合いをすること自体をやめておくべきです。
自分のプライドを何より優先したいのであれば、この喧嘩を機に相手との関係を終わらせた方がよいでしょう。
仲直り3 今後どうするか
上手な仲直りとは、その場をうまく収めてやり過ごすことではありません。
喧嘩をきっかけにして、お互いの関係をより良くすることです。
ですから、相手の怒りが収まったところで仲直り終了というのは早計です。
「今回はこういう理由で相手を傷つけてしまった。それを防ぐために今後はこうする」ということを確認しておく必要があります。
そうでなければ、また同じような理由で喧嘩をしてしまうからです。
失敗も一度目なら寛容に対応できますが、何度も同じ失敗を繰り返すのを許せる人は少ないでしょう。
どんな事を言うと相手が傷つくかをしっかり理解し、再び同じ理由で傷つけてしまうのを防ぐのが仲直りの意味です。
もちろん、自分だけではなく相手にも同じことをお願いしましょう。
仲直りに応じてもらえない時
あまりに激しい喧嘩をして、相手の怒りが収まらないときは、仲直りの話し合いに応じてもらえないこともあります。
そういうときは、大抵相手は過去にあったいろいろな怒りを反芻しています。
「今回だけじゃなくて、あの時もこうだった、その前もこうだった」というようなことを考えていることが多いのです。
普段から、あなたに対してなにかしらの我慢を重ねていて、今回の喧嘩をきっかけにしてそのストレスが爆発してしまったのです。
こうしたことは主に女性に多い現象です。
謝ったのに彼女が不機嫌でいる、いつまでも口をきいてくれない、という時は過去の怒りを思い返している最中です。
「今の問題を解決したいのに、過去のことを持ち出さないで欲しい」と思う人もいるでしょう。
しかし、その喧嘩に至るまでの間平穏に暮らすことができていたのは、相手の我慢あってのものです。
今の問題を解決する前に、相手には処理したい気持ちが山積しているのです。
「いろいろと我慢をさせてきたみたいで、申し訳なかった」という言葉があれば、相手も今の問題に向き合う心の準備が整います。
相手との関係を維持したいのであれば、相手に鬱積した怒りに向き合いましょう。
誠実に冷静に
時々、プレゼントやごはんで機嫌を直してもらおうとする浅はかな方法を取る人がいますが、それは相手を馬鹿にしています。
話をするきっかけにするのであればいいかもしれませんが、「プレゼントしたのだからこの話はもう終わり」と言うような乱暴な解決の仕方は、信頼を失墜させます。
その場しのぎはやめて、真剣に向き合いましょう。
「あなたとの関係をこれからも続けていきたい」という気持ちをきちんと表現する誠実さ。
怒りに振り回されず、相手にも見える形で言葉にする冷静さ。
この2点さえきちんとしていれば、仲直りしたいという真剣さが相手にも伝わります。
「喧嘩するほど仲がいい」というのは、誠実に相手と向き合った結果です。
「あの時の喧嘩は大変だったね」と笑い話にできるように、正しい関係修復の方法を知っておきましょう。